入浴介助の相談にお答えします

2016.6.8

高齢者に快適な入浴介助の手順とは?

デイサービスや介護施設での入浴介助

大型デイサービスなど介護の現場では入浴介助の業務が毎日のようにされます。多いときには1日20〜30人の体を洗うことも。この業務でも相談が多いですが、高齢者の方々にとって入浴は大きな意味があるのです。

身体を清潔にするだけならシャワーでもすみますが、浴槽につかることには、全身を暖めてほぐし、気持ちをリラックスさせるという大きなメリットがあります。

引用→介護Rプラス

上記で引用した介護Rプラスは介護職向けの情報サイトですが、こちらでも入浴介助の重要性が説かれています。 詳細情報はここ

デイサービスや介護施設での入浴介助

入浴前のチェック事項

まずは体温と血圧、脈を計ります。熱がある方はもちろん入浴できませんが、血圧が高い人も入浴は控えた方が良いでしょう。血圧は個人によって大きく差があります。利用者それぞれの一番安定している数値を把握し、その人にとって血圧が高いかどうかで判断しましょう。
また、皮膚の異常がないか、いつもと違う感じがないかを確認しましょう。いつもより入浴に乗り気じゃない、食事の摂取量が少ない、機嫌が悪いなどがある場合は、入浴の順番をずらしたりしながら観察して気分が変わるのを待ってみるのも良いかもしれません。食事の時間がずれこんで入浴の時間が変わってしまうこともあります。食事の直後に入浴はできませんので、食事がスムーズにいくかどうかもその後の業務に影響を与えます。他には、会話のつじつまが合わない、ろれつが回らないといった異常がある場合は看護師に報告し指示を待ちましょう。不調や機嫌などは記録に残し、小さな異変も取りこぼさないようにしましょう。

入浴前のチェック事項

入浴の手順

まず浴室内にお湯をかけてしっかり暖めましょう。脱衣所も少し蒸し暑いと感じるくらいに暖めます。お風呂からあがったときに温度差が大きいと身体に負担がかかります。シャワーを流しながら入浴すると蒸気で浴室全体の空気が暖まり、心臓や呼吸器に持病のある方には心筋や気管の収縮が穏やかになるため有効な入浴方法となります。
シャワーは自分の手で温度を確認し、その後利用者の足先からかけ、必ず「熱くないですか?」などときちんと確認しましょう。徐々に身体の上部に向けてシャワーをかけます。足は洗面器に湯を張り、足湯の要領で足先を暖めます。洗髪は頭皮に異常がないか確認しつつ、指の腹でマッサージするように洗います。シャンプーのすすぎ残しは皮膚に炎症をおこす場合があるので、しっかりと洗い流しましょう。拘縮した手も暖めてゆっくり一本ずつ指を洗いましょう。発汗しやすい胸の下、脇の下、麻痺側の手足、肘・膝の屈曲部分などをしっかりと優しく洗いましょう。
浴槽につかる際、入る瞬間1本足になるため利用者は一番怖がります。支えていることを言葉で伝え、またちゃんと浴槽内に座るまで支えてほしい部位を離さないようにします。また、浴槽から立ち上がる時も血圧の変動からめまいを起こしやすいので気をつけるポイントです。最後にシャワーチェアで自分で拭ける部分を拭いてもらい、ある程度水分を拭き取ってから脱衣所に移動します。入浴後は水分を少しずつ取りましょう。

入浴の手順

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