利用者からの乱暴に関する相談

2016.8.27

乱暴な利用者への対応とは?

乱暴行為のある利用者に傷ついている

介護を始めたばかりの人は、暴力、暴言、セクハラ行為のある利用者に大きな衝撃を受けます。仕事そのものが嫌になったり、自信をなくすきっかけにもなります。また、介護する側への乱暴だけでなく、他の利用者とのコミュニケーションでもトラブルを起こすこともあるため、そのメカニズムと対処方法をご紹介します。

乱暴行為のある利用者に傷ついている

なぜそのような行為をするのか

人は、理由なく我慢することは堪え難い生き物です。まず、認知症の方がどうしてそのような行為をするのかを知ることから始めてみましょう。認知症の方は脳の萎縮や血流が悪くなっていることから感情を抑えることが難しい状態にあります。今までとは違ったポイントで怒りのスイッチが入ったり、物事への理解がしにくくなっているため、怖い、不安だという感情が怒りや暴力に表れてしまうこともあります。また、昔は男尊女卑の時代でした。女性が男性に上からものを言うことはなかった時代なのです。高齢者を囲んでいる環境は昔とはあまりに違うのかもしれません。自分を守るために乱暴をしているのだとしたら、なんと不安にあふれた日々なのでしょう。

なぜそのような行為をするのか

物理的に気を配るべきこと

そんな不安でいっぱいの利用者を落ち着かせるためには、長期的にチームでケアしていくことが大切になってきます。しかし、その長期的な対処だけを待っていては、介護する側の人間も参ってしまいます。そこで、一時的にでも乱暴を少なくするためにはどうするべきかをご紹介します。
まずは、食事のときや他の利用者と集まるときには全介助の利用者の近くに配席します。全介助の利用者の近くにはスタッフが長時間いるので会話がしやすい環境に持っていくことができます。ここで他の利用者と席を離すと自尊心を傷つけたり、疎外感を感じるためさらに不安が増すことが考えられます。また、利用者の動きにも配慮します。食事の後、自分の部屋まで自力で歩かれる場合は、車いすや邪魔なものがないようにすることも重要です。

物理的に気を配るべきこと

精神面で気を配るべきこと

一度、乱暴がみられたらしばらく興奮状態となってしまう場合があります。この時は一旦離れて落ち着いてからもう一度声をかけてみるといいでしょう。また、不安を抱かないように、次に何を行うか逐一伝えてから介助を行うという方法で乱暴を回避できる場合もあります。たったそれだけのこと?と思うかもしれませんが、利用者が感じる安心感は桁違いに変わってくるでしょう。

精神面で気を配るべきこと

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